DX連載(2) – なぜDXなのか
なぜDXなのか
前回は、 DXとは何なのか についてお話しました。
今回は、DXに取り組む意義についてお話したいと思います。
近年、デジタル技術によって私たちの生活は大きく変わりました。
音楽や映画はデジタル配信サービスが主流になり、ECで買い物することは日常になりました。
対面での販売や受取が当たり前だった航空チケットは電子化され、コンビニでの支払いは電子マネーが当たり前になりました。
このように改めて身の回りを見渡すと近年私たちの生活は大きく変わりました。利便性が向上し、求める情報やサービスに簡単にたどり着けるようになりました。
この流れはこれからもどんどん進むのでしょう。
この流れの中心を見ていくと残念ながら日本の企業は少なく、GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)を代表とする米国の新興企業が大多数です。
世界中の企業がこの流れに取り残されまいとDXに注力しているのです。
DXに取り組み、顧客体験の向上や企業活動全体の最適化を図ることは国際社会の中で戦う企業としてもはや必須と言えます。
DXを取り巻く環境
日本でDXの取り組み状況はどうなのでしょうか?見ていくと、大企業が大々的にDXへの取り組みを公表していますがまだまだ本質である「トランスフォーメーション(変革)」にたどり着いている企業は少ないように見受けられます。
私見として欧米諸国との法律の違いや企業の構造的、文化的な違いが原因として大きいのでは?と考えています。長くなりそうなのでこの場では割愛しますがいつか記事にしたいと思います。
ともあれ、中小企業にとっては大きなチャンスだと捉えています。
DXは企業の在り方そのものに影響を与える取り組みであるため、当然痛みを伴います。(マインドの変革やリスキリング、体制変更、従来システムのモダナイズ・・・などなど)
大企業と比較して組織としての規模が小さい中小企業では、変革に伴う痛みも相対的に少ないと考えられます。
デジタル化を支援するツールやサブスクリプションサービスも多く開発されており、中小企業が利用することを前提とした分かりやすい設計になっているものや安価なものも多数存在しています。
このように中小企業でもDXに取り組める環境が整ってきたと思います。
DXに取り組むメリット
DXに取り組むメリットとしては、
- 変化への対応が早くなること
- 顧客体験の向上
- スケーラブルなビジネス展開の実現
- マーケティングとバックオフィスのシームレス化
- 働き方の選択肢が広がる
良いこと尽くめに感じられますね。デメリットはあるのでしょうか?